2017-04

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「テオドール転載」について思う

 過去にテオフィリンという薬物がいくつかの副作用を引き起こし、それに関連するということで新たな「転載」が始まっていました。

 私は転載行為自体に批判的なのですが、同時に、ひとつのエントリとしての「テオフィリン(テオドール)とソース記事転用および転載推奨に関する記事内容」にいくつかの疑問点があるため、エントリを立てました。

 これを知ったのは:

「善意の転載」と「チェーン日記」に絞るよ ekken♂
のコメント欄から。

 ぜんそく薬「テオフィリン」、乳幼児の使用制限へ
 Yomiuri online
からがソースだと思います。

 これをもとにして「テオドール」の副作用を「知らせる」ための転載が広がっている模様。

 ソース記事は2005年11月18日で一年以上前のもの。

 これは今の時点で医療関係者が何も改善していなければ確かに問題であろうと思うのですが、記事でもすでに書かれているとおり、問題点があったとして関係団体が調査し使用ガイドラインを作り上げています。

 調べたところすでに公式なガイドラインが通達されています。

医薬品・医療機器等安全性情報
Pharmaceuticals and Medical Devices
Safety Information No.221

平成18年(2006年)1月 厚生労働省医薬食品局

4.まとめ
 製造販売業者からテオフィリン等の使用後に発現したとして報告された小児におけるけいれんの副作用事例を検討すると,ガイドラインの不遵守,発熱時の投与などが多く見られている。小児気管支喘息へのテオフィリン等の使用については,ガイドライン等を参考に,患者の状態等をよく観察し,特に乳幼児の場合には投与を慎重に検討するとともに,投与に際しては臨床症状等の観察や血中濃度のモニタリングを行うなど慎重な投与をお願いする。



 こういう副作用情報やガイドライン告知は医療機関に対して通常は速やかに行われるもので、一年以上経過した段階ではほとんどの医療従事者が知っている・知っていなければならない情報であると思えます。

 さて、冒頭の転載文なのですが、どうやら作成者が記事もとの読売新聞社と交渉し条件付ながら掲載を認められたようなのですが、疑問点がいくつか。

 ひとつは、確かに副作用かもしれないと思われる出来事にあわれた転載もと記事作成者の方には同情申し上げますが、(<この記述は削除。理由は■記事転載にひそむもうひとつの危険性の指摘を見つけたため。たしかに誤解するよなぁ)今の時点でなぜ「転載」によりその情報を広める必要があったのか。前述のように厚生労働省から通知が医療関係者に出ている状況を考えると、情報自体はすでに陳腐化しているため、医療機関と患者との間に無用な不安を生み出すだけではないのか。

 この点について記述しているエントリとしては、滝川クリスタルさんのエントリ「「善意の転載」・新たなる転載を起こす天災・災禍」が充実していると思いますので参考までに表記。

 もうひとつは、読売側の「記事使用条件」が具体的にどのようなもので、どこまで制限され、どこまでがして良い行動なのか明示されていないため、「転載」についての恣意的判断の余地が大きいと思われること。

 上記の段落に追記。
 【ご報告】読売さんから返事が来ました!
 ここのコメント欄によると読売記事本体の丸ごと転載は不可、引用も不可、同記事のURLを表記し、読者をそこに誘導するケースなら可。というものでした。個人がブログにエントリするレベルでなら、という条件付で考えた場合は妥当といえば妥当なんですが、果たしてこれを「無限転載」前提での許可と見ていいのかも疑問。

 また、読売が自社記事へのURL誘導をもって「お役に立てるならば」というのは、転載推奨記事に対して好意的な表現ととらえるべきかどうか。大新聞がそういう形で個人にコミットするかなぁという点も大いに疑問です。

 さらに追記。

 一日経って同エントリを見たら、「必要な方は転載してください」という表記が「騒動に巻き込まれそうなのでいったん転載不可にします」という表現に変わっていました。さてさて、そんな感じで「本当に世に知らしめるべきと考えている情報を転載させたいのか?」という疑問が湧き上がりました。同一エントリの骨子を変えてしまうのは言説としてもどうかと思う。

 ついでを言えば、「テオドール」は商品名で三菱ウェルファーマが製造していますが、ほかにもテオフィリンを用いた医療用医薬品が10以上、一般のドラッグストアで買える一般用医薬品が4種類出ています。これらはすべて新しいガイドラインに沿って注意書きが作られて用いられていると思われます。こういった商品への影響も大きいのではないかと思えます。

 このようなことへの影響という点で、明確な実証を経ないまま転載が促された感があります。

 ちなみにソースとなった読売新聞の記事の日付は2005年11月18日、厚生労働省のガイドラインに沿った適正な使用の呼びかけは平成18年(2006年)1月ですから、あまり遅いとはいえない時間差で対策がとられています

 これらがとても疑問なのです。

 なぜ、いま、この記事を使って転載推奨なのか?

 もうひとつの転載騒ぎにかすんでしまっている感もあるのですが気になります。

 もうひとつ追記。

 記事発信元で該当記事に関する「お詫び」と転載先への記事削除要請がありました。

 【お詫びとお願い】

 直前にもうひとつ私個人としては重要と思われるエントリがあったんですが、それは削除されています。

 # 振り回されておるなぁ。ぷんすか。あとで考察エントリを立てよう。

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