2017-10

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訴訟で医療の質が上がる、だと?

 こういうのを能天気というのか。いや、悪しきマスメディアの洗脳事例というのか。

 立命館大学教授佐和隆光氏――医師免許に更新制要らぬ(インタビュー領空侵犯)
2006/ 12/ 25日本経済新聞 朝刊p.7


ネットにはソースなし

 ようするに、医療においては情報の不均衡が存在し、患者側は医師の優劣など知りようがない。その状況下でどうすればいいのかという話。インタビューを受けたのは佐和隆光氏。

 中国では病院の診療科に属する医師の名前リストがあって、診察料などはその医師の評判・実力によって違っている。つまりは能力のお品書きがあるというのだ。

 で、日本ではそういうわけには行かない(自由診療ならともかく、現行の保険制度では均一料金になる)から、医師の優劣を決めようがないと。

 であるから、今後弁護士が増えて医療訴訟が増えていけば、医師側も自分の腕を磨くようになり、ミスをしにくくなり、技能の劣る失敗の多い医師は淘汰されていく、と。こういうことを言っている。

 おじさんだいじょうぶか? と思える内容であるなぁ。

 これでは「訴訟リスクの高い患者」を喜ばせるだけではないか。その結果として起こるのは防衛医療(訴訟回避のための過剰かつ無難にやり過ごす医療)であり、隠蔽の常態化(カルテ改竄、証拠隠滅)であり、疑心暗鬼による意思疎通の不具合であり、弁護士の訴訟営業であり、訴訟に備えての保険の診療費上乗せであり、ああ、これは今までのアメリカ型医療ではないか。まぁ、そのアメリカでもいまでは「とにかく謝っちまえ」型の対処が有効といわれて来ているが。

 そうでなくとも今の日本では情報があふれかえることで混乱がおき、医療への「気分的な」不信感をあおるマスメディアが「赤ひげ先生」を血眼で捜し、産科・小児科をはじめとした最前線の医療従事者が「こんなきつくて訴訟リスクの高い仕事やってられんわい」と辞めていき、妊婦は生み場所を捜し求め、子供は熱を出して親は救急病院を探し回り、そんな状況をこれ以上悪くしてどうする?

 ちなみに、医療訴訟がどれだけ大変か、知っているだろうか。

医療事故ではないかと思ったら

↑でもみて目を覚ましたらどうか。いくら弁護士が増えて訴訟を起こしやすくなったとしても、訴訟の手間と手間賃は変わらない

 「ああ、これで訴訟を起こしやすくなるわ♪」と喜んだ奥さん、残念。 <言い過ぎました。反省。

 ここでまたひとつ、弁護士のお品書きが必要となってくるのはそんなに想像力がなくても判る話。

医療は不確実なもので、絶対安全はない。そんななかでむやみに医療訴訟が増えれば、質を上げるより前に医師が萎縮し、なり手が減ってしまう恐れがある。国民のだれもが必要なときに十分な医療を受けられる体制を維持しながら、医療の質を上げていくのは簡単ではない。様々な意見を踏まえ徹底した議論が必要だ。(編集委員 山口聡)


 インタビュアーの言葉が救いとなった。確かにそのとおり。

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