2017-07

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崇高と唾棄

 転載機能を使った「善意の転載行為」が嫌いだ。何でかを考えてみた。

 大体のところ、出発点は個人の想いだ。それをブログにエントリすることで、読んだ誰かが共感してほかの誰かに伝えようとする。普通はここで転載に拠らない方法で広めようとする。

 しかし転載機能が働いている社会では、ぽちっと押すことで簡単に示せる。「ほら見て! これ読んで! ほかの人にも知らせて!」という感じか。

 ここだな。もとの記事を読んで共感し、その共感を広めようとする行為そのものが嫌なんだと気づいた。

 個人の思いを個人が受け止めそれを他人に伝えようとする行為の連鎖は情報の共有という点で有用でもあるが同時に危険だ。ときにそれは人をも殺す。口コミだってそうだ。

 転載で何かを広めようというのは、社会的な行為になる。

 善意の転載は誰に向かって語るのか。

 社会だ。

 だからこそ強く疑われるべきなのだ。

 なぜなら、個人が社会に対して発言しその連鎖を要求するのは、一人の人物がその発言の背後に社会を背負っている表明になる。

 これは政治だろう。

 オルテガの言葉を思い出したとき、卒然としてそう悟った。こんなことを書いている。

「人類に向けて話すという習慣は、最も崇高なものであり、それゆえ、デマゴギーの最も唾棄すべき形式なのである」
(白水社版 大衆の反逆 p11)

 その政治性を背負う気概もないくせに、お気軽に転載で社会を語るなと。自らの崇高性に酔うんじゃないと。そこに不確かな情報やデマが有ったら、それは唾棄すべき最低の行為になると気づけ。

 その批判を受けてたつ覚悟のある善意の転載など、見た事もないし、ましてやそれを中継する者たちにそんな気構えは微塵もないだろう。そんなことをやるくらいなら政治家になれ。市民運動家になれ。

 政治の世界なら、人類を語る人など掃いて捨てるほどいる。

・・・

 ま、実際にそういう世界にいる人間が「善意の転載」をやったら叩かれまくるだろうし、ひょっとしたら政治生命を失うくらい危険なのかも。

● COMMENT FORM ●

Re: 崇高と唾棄

こんばんは。

「女は産む機械」発言。叩かれていますが、古代ローマの時代であれば通用したかもしれない背景によっても言葉を発する者の一舞台かもしれません。

善意の転載が効力を発揮するべき記事には、戦争時の虐殺を凌駕する
くらいの破壊力をもった国を滅ぼすくらいのそれを遂行する自信を
形で示すくらいの事でないと、プリクラでシールを分け合ってる事とあまり変わらないような気がします。

背中に背負った看板が3日で消える・次の日には新しいものが浮かんでいるようではと。

ましてやいつのまにかすりかわっているのは論外ですが。

Re: 崇高と唾棄

こんにちは。

ローマ時代はあくまで自身の身体が世界、地勢的に自己の周りも肉体的に手が届く範囲が政治という世界だったようですし。あの政治家はあまりに純朴すぎるんじゃないかと。まぁ、私としては喰いついてるほうもあれだだぁ(<ここ、入力ミスです。でも面白いから訂正しないw)と苦笑してるんですが、とにかくああいう失言はいけない。

プリクラでシールを分け合う…。そうなんですよね。Y!仕様はそういうイメージが肝だと思っています。転載はその集団が扱うにしては高性能すぎる武器でもあるかと。

また、そういうノリの集団を形成しようとするコミュニティの青写真をY!は持ってるんじゃないかと感じ続けてたんですが、確信が持て始めました。あとは、Y!がそういう集団をいつ収穫し始めるかと。(謎)

ああそうだ。最後にひとつ。

>いつの間にか看板がすりかわる

私の印象では「ニワトリは何者かに変われる可能性があるが、卵は絶対にニワトリにしかなれない」って感じです。

受け取る側が考えることをやめなければ転載のメリットのほうが大きく上回るんじゃないですかねえ?

ななしどん。
>受け取る側が考えることをやめなければ

なぜそういえるか、その根拠は何か、そのへんのところを書き添えていただけると有り難いのだが。


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